好きな画家と美術館

お題「好きな画家は?行ってよかった・おすすめの美術館のエピソード」

上記のお題を見たので書いてみるが、好きな画家はレンブラント、それにフェルメールかな。他には、ドラクロアとかゴヤとかいろいろとあるが、好みは人それぞれだろう。

お勧めの美術館は、ルーブル美術館オルセー美術館

ルーブル美術館はあまりにも広大うえに通路が入り組んでいるので、最初は自分がどこにいるかすぐにわからなくなってしまう。

だいたい3日か4日ぐらい通ってようやく自分が今どのあたりにいるのかが把握できるようになったものだった。

それなのに、美術館の入り口の所には、日本人のツアーの人たちがたくさん集まっていて、ガイドの若い女がまるで幼い子供に訓戒を垂れるかのような口調で、皆さん30分ですよ!30分経ったら必ずここに戻って来てください。いいですね!等と言ってどなっている。ガイドの女から訓戒を受けたおじさんおばさんたちが美術館の中に入っていくと、別のガイドが立ち現れて、先程とは違う集団に向かって同じような訓戒を述べ始める。

ガイドが持った旗の後ろにくっついてぞろぞろと歩く姿は、保母が園児を引率する様子そのままだ。

たくさんの白人たちが入り口の脇で、このようすを物珍しそうに眺めているのだが、見ているこちらが気恥ずかしくなってきたものだった。

次から次へと現れる団体の殆ど全てが日本人だったからだが、こうした日本人のグループがひっきりなしに現れて切りが無いと言う状態だった。

それにしても、あの広大なルーブル美術館をたった30分で見て回るなんて、不可能としか言いようがないのだが、彼らにしてみれば、それこそ迷子になったら一緒にツアーに参加している人々全員に迷惑をかけることになると言うことから、入り口の周辺をうろうろして終わりだろう。それでルーブル美術館に行ったと言えるのかと思うが、入り口あたりで美術館を背景にした写真を撮れば、それでルーブル美術館を見たと言うことになるのだろう。

私がパリに行った頃は円高だったので、パリの物価はなんて安いんだろうと思っていたものだったが、たくさんのツアーに参加していたおじさんやおばさんたちも同じ考えでパリ旅行に来ていたのだろう。

でも、今は自民党政権による円安政策によって円の価値がなくなってしまったので、パリに長期間滞在して美術館巡りをするなんて不可能に近い。今行ったら、あの頃の3倍以上の旅費がかかることは確実だからだ。