池上彰と女性議員

議員の男女の数について盛んに日本が遅れていることを強調していたが、ここでも池上彰のナイーブさを露呈していた。彼は昔から世界が欧米と同じになるのが当然という考えのようなのだが、ヨーロッパだけを取り上げても意見が合わずに紛糾することが少なくないのに、アジアと欧米とでは文化がまるで違うと言うことを理解する頭が無いらしい。
日本は、女はおしとやかさを美徳としてきた文化だ。このために女が口角泡を飛ばして議論をする、ということは「はしたない」とされてきた。今の若い子だってそうした文化を受け継いできているので、男女入り乱れて議論を戦わす、といったようなことは避ける傾向にある。
欧米のように、子供の頃から学校でディベート部のようなものがあって、男女が一緒になって議論を戦わすと言うことが普通に行われている国々と、社会全体が持っている雰囲気が全く違っていると言うことがわからないというのは、どういう頭なのかと思わざるを得ない。
かつて、日米の大学生が集まって会議を開き、交友を深めると言ったことが行われたが、その際にアメリカの女子が男女のことで猛反発をしたのに、日本の女子学生たちは黙ってみていたが、その時にその場にいたひとりが以下のようなことを書いている。
アメリカの女子学生は躍起となって反対し、日本の女学生が、彼らを支持し反駁しないことをもどかしがった。現在の状態に於いて余りにも判断力とか論理的な物の考え方を欠いている私たちは何も言えなかったのだ」中島珠子
女は馬鹿だからと言うつもりはない。この中島という子は、とても賢い子だったのだろう。賢いし、その場で起こっていることを十分理解するだけの頭はあっても、アメリカの女の子のように好き勝手に物を言うという文化が無いので、言えなかった。しかし、こうしたことが女に有利に働いていることも多々ある。テレビに出てくるタレントでも、女だから許されているという部分をうまく利用して活躍している利口な子はたくさんいる。
こうした文化の構造が全く違っていることを無視をして、欧米と比べて女の議員の数が少ないのは大問題だと騒いだところで、殆どの日本人には違和感しか感じられないはずだし、馬鹿としか言いようがない。こうした文化は日本だけでは無く韓国なども同様の傾向があるし、アジア全体がこうした傾向を持っていることは、余程の馬鹿以外は知っているはず。こうした女は控えめが良いという考えの社会で、女の議員の数だけを増やしてみたところでお飾り状態の無能で役立たずの議員を増やすだけだが、どうしてこんなことがわからないのかが不思議だ。
さらに、女の議員の数だけを増やしたところで、無能であるが故にたいしたことも出来ずにお飾り状態のままで議員の特権を生かして税金で豪華旅行をするようなのが増えるだけでは何の意味も無い。
女の議員を増やし、それが効果を生むには、日本の社会全体が持っている女に対する考え方を根本的に変えなければならないはずだが、そうした考えが日本人全体に好感度を持って受け入れられるかはまた別の話だし、このような最も肝心なことをすっ飛ばして、女の議員の数だけ増やせば良いというのは、議員とは何かと言った本来議員のあるべき姿と言ったものには目もくれずに、数だけ欧米と同じ状態になればそれで良いと言っているのと同じで、全く以て愚劣きわまりない。
さらに、池上彰のような考えの人間によって社会に悪い影響を及ぼしているということもある。例えば、池上彰が若かった頃には想像も出来なかったようなことが近年では日常的に起こっていることがいくつもあるが、その1例を挙げると、若い女が酔っ払って道路で寝ているというような恥ずべきことが普通に見られるようになったことだ。池上彰は男女同権なので、男のやっていることを女がやって何が悪いという考えだろう。しかしながら、現象だけを見て、女も男と同じことをやって何が悪いと言うのは浅はかの極みだ。
 今は日本の女の寿命は世界トップクラスだが、それは今の70歳以上の人は、女はおしとやかが当然という社会の中で生きてきていたからであって、女はお酒を飲まないのが当然と言った考えの社会で生きてきたからだ。所が、池上彰のような人によって女も男と同じことをして良いのだという考えが支配的になったことから、女が大酒を飲むことを自慢にするような風潮さえ生まれてきてしまった。こうしたことから今の50歳以下の女たちが80歳以上になったら、彼女らの寿命は一変することは確実だ。
「世界心臓連合が発行する医学誌「Global Heart」に2022年7月に発表された論文は、(お酒を)どんな量であっても心臓病、脳卒中動脈瘤のリスクが増加すると警告している。また、2015年に医学誌「Drug and Alcohol Dependence」に発表された論文では、男性と同じ量のアルコールを摂取しても、女性の方が健康被害を受けやすいという結果が示された。これは体の組成が違うためだと、専門家は指摘する。女性の方が同じ体重の男性よりも脂肪組織が多く、水分量が少ないため、血中アルコール濃度が高くなり、その状態が長く続くからだという。アルコールを代謝する酵素も、女性の方が少ない。また、ホルモンの変化もアルコールの分解速度に影響すると考えられている。飲酒する女性は、男性よりもはるかに少ないアルコール量でも、より多くの健康問題を抱え込んでしまう。米国医師会の医学誌「JAMA Network Open」に2023年3月31日付けで発表された分析によると、女性の場合1日2杯に満たない飲酒でも、あらゆる原因による死亡リスクが高まるという。」
男女同権は、諸刃の剣でもあると言うことなのだ。女が男と同じことをすれば、その時は良くても寿命が縮むということでもあるのだが、愚かな女は池上彰のような人の話を聞いていい気になって好き勝手なことをして、早死にをする。
アルコールによる健康の悪化以外にも、お酒を飲んで車を運転して大きな事故を起こし、中には亡くなる者も出るはずだ。
要するに、男女同権は良いことばかりでは無いのだと言うことを知って、池上彰の話を真に受けないことが肝要だ。