賃貸住宅の問題点

お題「みなさんは賃貸派ですか? 持ち家派ですか? 最近家を買ったのですが、家の間取りを見るのが好きでいろいろな家に住める賃貸も改めて魅力的だなと思いました。皆さんはどちらですか?」

長年賃貸に住んでいるけれど、賃貸は本当に問題が多い。お金があるのなら、絶対に持ち家が良いと思う。

賃貸の一番嫌なところは、不動産会社が契約をするまではものすごく親切で丁寧だが、いざ契約を結んで入居が完了した途端に態度が一変することだ。

落語に出てくる大家と借家人の関係とそっくりの状況になってしまう。落語の大家はとても人情的なのでまだしものところはあるが、現実の世界の不動産屋は、貧乏人に住まいを提供してあげているんだからなこの野郎!と言いたげな態度だ。

入居者同士のトラブルが発生すると、ものすごくえらそうな態度を取り、それが気に入らないと言うことで、家賃の支払いを遅らせようものなら、大勢のチンピラのような輩が夜遅くに来て、大声でお金を払えこの野郎!等と怒鳴り散らす。ドアや窓をがんがん叩く。こうしたことをあたりまえのようにやるのだ。

そればかりか会社や入居時に保証人になってくれた人のところにも電話をして、家賃を支払ってくれないので大変困っているなどと言うのだが、まさに嫌がらせの典型だ。

さらにたちが悪いのは、保証人でも何でも無い。入居の際に親戚の人の名前や住所を書くように言ってくるのだが、これは万が一の時のためです、等と言っておきながら、家賃の支払いが遅れただけで、こうした人の全てに家賃を支払ってくれないという連絡をする。

家賃の支払いが遅れただけで万が一の事態なのかと思うが、全くのところ、不動産屋の言うことなどを信用してはいけない。

たちの悪い嫌がらせにはほんとうに腹が立つのだけれど、賃貸物件を借りていると言うことは、こういう不愉快なことがたっぷりと含まれているということでもあるのであって、まさに不動産管理会社に弱みを握られているので、どんな不愉快なことがあろうとも黙って甘んじて受け入れるしかないと言う状態に置かれるということなのだ。しかも、さらに弱みを握ろうとして、更新時には仕事に関する事柄やさまざまなこちらの人間関係に関することを書くための書類、履歴書と称するものを書くように要求してくる。なんで、更新の際に不動産管理会社に履歴書を提出しないといけないのかと思うし、勿論、そんな書類を書くはずもないのだが、気の弱い人は言いなりになるだろう。

こうした傲慢きわまりない対応に腹を立てても、引っ越しをするとなると大変なお金がかるし、荷造りなどの作業も大変なので、簡単には引っ越しができないし、引っ越しをしたところで賃貸物件を借りるのであればたいした変わりはないと言うことから、我慢をするしかないと言うことを相手は見越しているのだ。

さらに、借りている部屋に傷を付けたら、出て行くときに賠償金を払わなければならないと言うこともあって、借りている物件に釘1本打つこともできない。地震の時のために、家具が倒れないように金具を付けて防御したいのだが、釘1本打てないのだから、金具を固定するネジを止めることもできないので、地震対策としては何もできない。

自分の持ち家なら、釘は勿論家の耐震性を高めるための工事もできる。

さらなる問題点は、長年賃貸物件に住み続けた結果年老いたときだ。老人になると、大家は部屋を貸すのを嫌がるというのをテレビで何度も見たことがある。老人になった時に、長年借りていたアパートが古くなったので解体すると言われたが、次に借りる部屋がみつからないというような話をテレビで見ると、どんな山奥の辺鄙なところでも良いので、老人になる前に自分の家は持つべきだと思わざるを得ない。

賃貸物件では、どれほど長く住もうが、出て行くときにはなにもない。自分の持ち家なら、いかに古くなろうが財産としての価値があるし、誰かから出ていけなどと言われる心配も無い。老齢になったときには、この差はとてつもなく大きい。